水は生命活動にとってなくてはならない重要な物質です。例えば、人では体重の約70%が水です。しかし、“生命と水”について科学的に答えられることは少なく、多くのことが分かっていません。そこで、細胞内外での水の構造および生命活動に対する水の役割を解明・応用するための研究を進めています。

細胞と水

生命活動に対する水の役割を解明する、すなわち細胞と水との関係を明らかにしたいというのがこのテーマの目的です。水は私たちにとって一番身近な物質ですが、地球上でも指折りの不思議な特性を持つ物質なのです。水が地球上にあったから、生命が誕生できたのだとも言われています。この水と生命活動との関係を明らかにする手段として、私たちは細胞の活動に対する水の構造化の影響を調べています。

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細胞保存

食品等を保存するために、私たちは「冷やす」という技術を使います。この冷蔵、冷凍技術をうまく使うと、細胞を生きたまま長期間保存することができます。この細胞保存技術のメカニズムを明らかにすることができれば、生命活動を制御することができるかもしれません。

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クラスレートと細胞

クラスレートはガス分子などを結晶内に取り込んだ、氷の仲間です。深海底に眠るメタンハイドレートも、クラスレートの一種です。このクラスレートが、全身麻酔のメカニズムのカギを握っていると言われています。私たちは、クラスレートの形成と細胞の活動との関係を調べています。

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水の科学

水、氷、水蒸気は、H2Oという物質がとる3つの相の名前です。地球上では、H2Oはこの3態を全てとることができ、私たちの生活と深く関わっています。私たちはこのH2Oという物質をもっと知るため、いろいろな角度から研究しています。

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